広島本社で図面を作成。規模が大きいため、巨大な「トラス支保工」を6つのパーツに分けて図面を展開。山口県岩国工場で約6ヶ月間かけて計24個のパーツを製作(1つのパーツでおよそ40t)。巨大なパーツを工場から直に大型運搬船で千葉県袖ヶ浦にある港まで海上輸送。そこでトラス支保工4段、合計970tにもなる巨大な一体物へと組み上げました。その後、国内最大規模の1,600t吊全旋回式起重機船で台船につりこみ、再度、海上輸送で気仙沼湾に設置しました。
宮城県気仙沼市にある「気仙沼湾」は、東北地方有数の水揚げ量を誇る漁港です。気仙沼市も東日本大震災により甚大な被害を受けました。6年経った現在、漁港も再整備され、町は活気を取り戻しつつあります。
三陸沿岸道路の一部として気仙沼湾を横断する橋が架かれば、水産物などの輸送効率化や品質向上が図られ、周辺都市から仙台市へのアクセスが従来のルートよりも大幅に短縮されます。震災復興に大きく貢献する工事として、完成が待ち望まれています。
横断橋は全長6.8km。橋脚基礎工事の規模は国内最大級。基礎工事は、橋を支える部分で最重要ポイントです。海底に橋脚を施工するため、作業空間を海中に安全に確保する必要があります。直径1.5m・長さ47mのパイプ91本で構成された枠から、海水と海底土を排出します。その空間面積は縦30m・横40m・深さ25m(15階建相当のマンションのサイズ)になります。枠外からの水と土の圧力から作業空間を安全に支える役割を担うのが、今回SKが製作した「トラス支保工」と言われる世界最大級を誇る銅鉄製の枠組みなのです。
当初は一般的な工法とされる「切梁支保工」の製作を予定していました。しかし、橋脚の耐久性の向上、作業上の安全性の高さ、工期の短縮など、総合的に費用の負担も軽減されることが見込まれ、メリットの多い「トラス支保工」が採用されました。
広島本社で図面を作成。規模が大きいため、巨大な「トラス支保工」を6つのパーツに分けて図面を展開。山口県岩国工場で約6ヶ月間かけて計24個のパーツを製作(1つのパーツでおよそ40t)。巨大なパーツを工場から直に大型運搬船で千葉県袖ヶ浦にある港まで海上輸送。そこでトラス支保工4段、合計970tにもなる巨大な一体物へと組み上げました。その後、国内最大規模の1,600t吊全旋回式起重機船で台船につりこみ、再度、海上輸送で気仙沼湾に設置しました。
過去に前例のない「巨大トラス支保工」製作プロジェクトを成功させることができたのは、設計製作から海上輸送まで一気通貫で行えるSKならではの強みがあったからです。しかしそれ以上に、真正面から仕事に全力で取り組んだ社員一人一人の力が大きかったのです。
今回の大型プロジェクトに携わった多くのSK社員の中で、主に現場を動かしたのは実に平均年齢30歳という若い社員たちでした。若い社員が早い段階から大きな仕事に主力となって参加できるのもSKの魅力。もちろん経験豊富なベテラン社員がしっかり見守りサポートしているから可能なのです。次のページではそんな若きエースたちの生の声をご紹介いたします。